Q&A

顎関節症は、一説には、2人に1人が経験すると言われていますので、珍しい病気ではありません。ただ、顎関節症は、一つの病気ではなく、咀嚼筋と顎関節に関係するいくつかの症状を示す病気を合わせて顎関節症と呼ぶため、軽症の顎関節症から重症な顎関節症まで様々です。その中でも、ほとんどは軽症の顎関節症です。

顎関節症は、咀嚼筋と顎関節の病気なので、身体全体の体調が悪くなる事は通常はありません。顎関節症は、線維筋痛症のような他の病気と共存しやすいと言われています。もし、身体全体の体調が悪くなるとすると、他の病気にも罹患している可能性があります。また、顎関節症はストレスなどで症状が変化します。ストレスは顎関節症だけでなく、身体の他の場所にも負担をかけていて、顎関節症と一緒に身体全体の症状を悪くしている事もあります。とはいえ、顎関節症が治ると、身体全体の体調も良くなる人がいるのも事実です。治療効果は単純には測れませんが、人の身体ですから、まだわかっていないこともあるかもしれません。ただ、通常は身体全体の体調を治すために顎関節の治療は行いません。あくまでも顎関節症を治すために治療します。

20代から50代の女性に多いようです。
女性に多い原因としては、エストロゲンなどのホルモンの影響があるのではないかと言われています。

個人差が大きいですが、最初に適切な対応ができれば、ほとんどは数週間で治ります。適切な対応が出来ないと、長引いて慢性化する事もあります。専門医に診てもらう事は重要です。

顎関節症は、生活習慣病的なところがありますので、再発する事もあります。自身の顎の状態と症状を再発させるリスク因子を理解し、適切なセルフケアの方法を、専門医に教えてもらいました身につける事が大切です。