ガミースマイルとは

ガミースマイル

ガミースマイルとは

「何センチ歯茎が出ていたらガミースマイル」という明確な定義はありませんが、笑った時に上顎の歯茎の部分が大きく見える口元のことを指します。英語のGum(歯茎)+Smile(笑顔)が元となっています。個性としても捉えることができますが、中にはコンプレックスとして大きな悩みとなっている方も多く存在しています。

監修医師中澤 玲( なかざわ れい)
リリアーナデンタルクリニック 院長

症状と原因

もともとの骨格や歯が原因で引き起こされるものが多いと言われています。患者様の骨格や上唇の形状によって症状が様々です。

上顎の骨格や歯並びが原因(上あごの過剰発達)

日本人を含むアジア人は、上顎などの口まわりの骨が出っ張っているため、それに伴って歯茎も長くなる傾向にあります。

そのため、上顎の骨が縦に長い場合や、上顎の骨や歯が下顎と比べて前に出ている上顎前突(出っ歯)の場合、歯が低い位置に生えていると、歯と歯茎の境目の位置が下がって歯茎が長くなっている場合にガミースマイルになりやすいと言われています。

上唇の形状や筋肉が原因(唇が上がり過ぎる)

唇を持ち上げる筋肉が人よりも発達しすぎている場合、唇が上に引き上げられすぎるという原因があります。
また、上唇自体が縦に短く、薄い形状の上唇では歯茎が隠れないので見えやすくなることがあります。

歯茎が原因(歯の露出が少ない)

歯茎が発達しすぎていたり、歯に歯茎がかぶっていたりするとガミースマイルにつながることがあります。
歯が普通の位置から生えていたとしても、歯茎が深く覆いかぶさっていることで、歯茎が目立つ場合があります。

 

あなたの症状はガミースマイル?

ガミースマイルにコンプレックスを抱えている人は多いですが、ガミースマイルは病気ではありません。一つの個性として、その良し悪しを決めるのは個人の価値観によるものでもあるため、ガミースマイルだと思い込んでいても、実はガミースマイルではないということもあります。明確な定義はないもののどのような基準で判断したらよいのでしょうか。

ガミースマイルかどうかの判断基準は?

わかりやすい基準として、一般的に笑ったときに3mm~4mm程度歯茎が見えている場合にガミースマイルと判断される可能性が高いです。骨格が原因となる場合や歯茎が原因となる場合など症状は様々です。
ただ、明確な定義はありませんので、自己判断のひとつの見方として認識しておきましょう。

ガミースマイル治療は何科に行けばいいのか?

ガミースマイルは審美的な観点からすると美容外科をイメージされると思います。
実際、美容外科の治療でも症状が改善できることがあることは事実です。
しかしながら、ガミースマイルの多くの原因は歯に問題を抱えていることも多く、美容外科では歯の診断をすることができません。したがって、ガミースマイル治療は歯科が専門といえるでしょう。

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