顎の骨格や歯並びが原因
矯正治療（インプラントアンカー）
軽度のものなら矯正で治すことができます。
歯を動かして行く際のしっかりした固定源を確保することで、歯を効果的に動かすことができます。
矯正用のインプラントアンカーという小さいネジを埋め込み歯を効率的に引っ張って矯正していきます。
治療期間は1～2年程度（＋保定期間1～2年）
メリット・デメリット
【メリット】
・歯並びがきれいに整います
・ダウンタイムがありません
・一般的な矯正（ブラケット矯正）に比べ、短期間で治療できます
【デメリット】
・月1回程度の通院が必要になります
・他の治療より比較的費用が高くなる場合があります
骨切り手術
歯科矯正では対応できない場合に行います。
ガミースマイルを根本的に改善する方法で、出っ歯が改善され横顔のシルエットも美しくなります。
治療期間、4年～4年半（手術時間：3時間～6時間）になります。
メリット・デメリット
【メリット】
・骨の一部を切り取るため、形状が元に戻ってしまうなどの心配がありません
・口の中からの手術となるため、顎のまわりの傷跡が目立ちにくい仕上がりになります
・後戻りしないため原因を根本から解決できます
・小顔効果が期待できます
【デメリット】
・上口唇の幅が変わってしまうため、顔の印象が大きく変化してしまいます
・骨を切るため、体への負担が特に大きくなります
・入院が必要で治療期間が長くなる場合があります
・腫れが出る場合があります（術後3日がピーク、腫れは2週間程度）
※こちらの治療は場合によっては大学病院を紹介させていただきます。
上唇の形状や筋肉が原因
ボトックス注射
上唇挙上筋の働きを和らげるボトックス注射（ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一種を過度に緊張している筋肉に注射することで、一時的に緊張をほぐす治療法）が有効となります。
手術には抵抗があるので、まずは気軽に試してみたいという場合に推奨されています。
※継続的な効果のためには、数ヶ月〜半年ごとに注射を行うことがおすすめです。
メリット・デメリット
【メリット】
・メスを一切使用しない治療のため日常生活の制限がありません
・痛みもなく、副作用もほとんどありません
・1回あたりの費用がリーズナブル
【デメリット】
・継続的な利用が必要になります
・6か月程度で効果が切れるため、数か月ごとの再注射の費用がかかります
上唇の形状や筋肉が原因
歯茎部切除法（クラウンレングスニング）
歯茎切除により見えてしまっている歯茎を切り取りガミースマイルを軽減します。
① レーザーによる歯茎切除
ガミースマイルが軽度で歯茎を1ミリ〜2ミリ程度切り取る事で改善が望める場合はレーザーによる歯茎切除を行います。
痛み・腫れは全くありません、しかしながら 後戻りしやすい方法です。施術は5分程度で終わります。
② 歯冠延長術（クラウンレングスニング・CLP）の変法
前述のレーザーによる歯茎切除法は後戻りがありますが歯冠延長術は歯槽骨と歯茎を切り取り後戻りがおこりません。
歯冠延長術の変法により術後のダウンタイムは全く起こらなくなっています。
2ミリから4ミリの歯茎切除を可能にし見えてしまう歯茎を綺麗に治します。
レーザーで歯茎の一部をカットしたり（歯茎部切除法）、歯茎の周りの粘膜を切除したり（粘膜切除法）する歯肉整形の方法です。
治療期間は、歯茎部切除法の場合は1～2週間（手術時間30～50分）粘膜切除法の場合、1～2週間（手術時間60～90分）ほどになります。
粘膜切除法
粘膜切除法はガミースマイルを改善する手術方法です。
手術は簡便ですが、スマイル時に術後の創面が見えてしまうと審美的では無い事と歯槽粘膜移行部が切除され無くなってしまい、食べかすが歯に詰まりやすくなるなどガミースマイル改善以上に日常生活への影響がある手術です。
たしかに口唇の挙上は制限できるのでガミースマイルの改善にはなりますが、ガミースマイルを確実に改善しつつ日常生活に影響させない本来の美しいスマイル作りをすることが期待できます。
メリット・デメリット
【メリット】
・歯茎が見える部分が小さくなるため、笑ったときでも目立ちにくくなります
・1回の通院で治療が終了します
・術後の腫れはほとんどありません
・約2週間ほどで傷も目立たなくなります
・歯や骨をいじらないため身体的負担が少なくて済みます
【デメリット】
・歯茎だけではなく歯や骨格も原因となっている場合、粘膜切除法による治療をしてもすぐに元に戻ってしまう可能性があります
※治療前には原因が歯茎以外にもないかということを診断してもらう必要があります。